2009年11月11日

文化史プリントって全部覚えるんですか?(再)

この時期、メキメキと成績を伸ばしている人もいれば、
思うように成績が上がらず焦っている人もいると思います。
今頃になってやっと自分の甘さに気づいた人もいることでしょう。
そういう人は、とにかく優先順位や時間短縮を念頭に置いて、
死にものぐるいで勉強するしか手がありません。
こちらの記事を読んで、今自分が何をすべきなのかを
よく考えてみましょう。


文化史プリントって全部覚えるんですか?
(携帯でご覧の方はこちらからどうぞ。)

2009年11月10日

上智CM 鋭意仕込み中!(3)

昨日の問題の正解は、もちろん憲法十七条(十七条憲法)です。
「百姓に斂めとることなかれ」
の部分の意味が言えないといけませんね。
大丈夫でしょうか。

こうした問題が解けるようになるには、
普通に史料を読んでいるだけでは無理ですし、
単純に史料問題集を解いているだけでも無理です。
何しろ、ふつうはこんなふうに一文だけなんかじゃなくて、
他の部分も長々と史料が掲載されてしまっているからです。
しかも、史料のタイトルがそのページの見出しとして、
でかでかと書いてあるのです。
それじゃあ史料判別ができるかどうかなんて試せません。
なので市販の史料問題集を使っている人は、
タイトル部分をマジックで消すか、
切り取ってしまわないといけないのです。

当方の『どこでも史料問題』は、
空欄穴埋めで出題される用語を赤字にしてありますが、
同様にタイトルも赤字にしてあります。
こうすれば赤シートでチェックできますから。
リング製本にしているのは、目を閉じてランダムにページを開いて、
史料チェックをするためです。
普通の製本の問題集だと、開いたページの厚さから、
どの時代の史料がわかってしまいますから。

そこまで対策をとっても、まだ、
ワンフレーズ史料判別ができるかどうかは確認できません。
そこで作ったのが、『頻出史料でるとこチェック』なのです。
史料のワンフレーズと、それにまつわる問題を、
ランダムに並べた問題集なのです。
たとえば、この上智の問題で出された部分は、
こんな感じになっています。

--------------------------------------------------
(15) 国司・(   )、百姓に斂ること勿れ。
  (1)空欄 (2)何の一部か (3)定めた時の天皇 (4)出典
 答 (1)国造 (2)憲法十七条 (3)推古天皇 (4)日本書紀
--------------------------------------------------

史料の学習の最終ステップ教材なので、
いちいち回りくどい設問文はありません。
これ以上ないくらいシンプルに設問を並べ、
しかも、すぐ答え合わせができるように、
解答は次の行に載せてあるのです。
紙で隠しながらどんどん解いていけるわけです。

難関大をめざす方には、ぜひ、
『どこでも史料問題』と合わせて使ってもらいたい教材です。

2009年11月09日

上智CM 鋭意仕込み中!(2)

あいかわらず、
『上智対策コンプリート・ミッション』の加筆を続けています。
土曜日の講義の合間の休み時間にもやってました。
ずーっとやってるので、左腕が痛くなっちゃっています。
怒濤の入試問題データ入力もあったので、酷使しすぎなのでしょう。

ところで、上智大では正誤問題が非常にやっかいなので、
その対策を考えなければならず苦労しています。
単なる定番穴埋め問題を並べ立てるだけでは効果が薄いのです。

そしてもう一つ対策をとらなきゃいけないのが、史料です。
こんな問題は解けるでしょうか?
2009年の上智大学(外国語・総合人間科・法)の問題です。

問 乙巳の変の後,「改新の詔」が発布された。次のうち,『日本書紀』に掲載されたその文章として,誤っているものを1つ選びなさい。
(1)旧の賦役を罷めて,田の調を行へ。
(2)食封を大夫より以上に賜ふこと,各差あらむ。
(3)初めて戸籍・計帳・班田収授の法を造れ。
(4)国司・国造,百姓に斂めとることなかれ。国に二の君なく,民に両の主なし。率土の兆民,王を以て主とす。
(5)昔在の天皇等の立てたまへる子代の民,処々の屯倉,及び,別には臣・連・伴造・国造・村首の所有る部曲の民,処々の田荘を罷めよ。

正解は続きにあります。続きを読む

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2009年11月08日

早稲田政経のAO入試に落ちた人(再)

毎年この時期は、AO入試に見事合格する人が出る一方で、
その結果に左右されて、スランプに陥ってしまう人がいます。
ひどい場合だと、そのまま良くない状態を引きずり、
2月の一般入試まで失敗してしまうという人もいるほどです。
AO入試だけではなく、センター試験や上智の一次試験など、
これから受験生の心を惑わすものがいろいろ待ち構えています。
それらに左右されることなく、
冷静に着実に合格への道を歩んでいきましょう。
こちらの記事を読んでみてください。


早稲田政経のAO入試に落ちた人
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2009年11月07日

上智CM 鋭意仕込み中!(1)

今週は河合塾の2校舎で授業がありませんでした。
その分だいぶ原稿仕事ができました。
11月に入ってから、
昨年作った『上智対策コンプリート・ミッション』の、
加筆作業を進めているのです。
今年は政治史部分の「あるある問題」を相当入れられそうです。
ほんとは軽い追加のつもりだったのですが、
やり始めたら案の定ハマリこんでしまって、
どっさり作問しちゃってます。
だいたい次のような作業工程です。

(1)過去問のデータベースから、上智大学の出題データだけを抽出する。
(2)Excelの表形式にコンバートし、出題分布の偏りを見極める。
(3)採用すべき部分を決定したら、モトのデータベースソフトにもどり、
 過去にどういう形で出題されたか丹念にチェックする。
 (正誤なのか、穴埋めなのか、どう引っかけてきたか……)
(4)出題形式を決めたら、同じような問題が、
 昨年度版の教材に入っていないか確認する。
(5)重複していなければ、GO! です。
 問題を作って、解説を書きます。

これを一題一題やっていくのは、結構骨が折れます。
気が遠くなることもしばしばです。
でも、とにかく一歩一歩やっていけば、進んでいきます。
昨日は17時間、これに没頭しました。
おかげで織豊政権まで来ています。

最後にだいぶ前にいただいていたメールを紹介します。

<Yさん>
はじめまして!!難関大用語集解や聞くだけ日本史を使わせていただいてる受験生です!!僕は上智大学が第一志望なのですが、上智コンプの改訂版はいつ頃発売になるのでしょうか??楽しみにしてるのですが、勉強計画等のために発売日が知りたいので質問してみましたm(_ _)m

<石黒>
お問い合わせありがとうございます。
『上智対策コンプリート・ミッション』に関しては、
12月に発売を開始する予定です。
あくまでも12月までは全範囲の勉強に全力を注ぎ、
直前期に上智特有の頻出事項を最終チェックするようにしてください。
教材の詳細が決まりましたら、ブログやサイトで告知していきます。
ご検討ください。

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2009年11月06日

町田からのメッセージ(9)

今週は南浦和と藤沢は休みでした。
町田校だけ授業があって、加藤高明内閣までやりました。

<Tさん>
メッセージの返事ありがとうございました。自分のレベルの低さを実感しました。
P.S.これからずっと黒のスーツでくるのかと思ってました。そうじゃないんですね。

<石黒>
そうですね。もっとノートを覚えてください。
黒のスーツはそんなに何着も持っていません。


<Hさん>
先生のたてまえの笑顔面白かったです。(笑)ブログ見て、メモの大事さを改めて痛感しました。

<石黒>
実際には本心が顔に出ちゃうタイプらしいです。
ウィルソンがどんな顔して「民族自決」って言ってたかを、
見てみたいですね。


<Yさん>
政党の所は、本当にパズルみたいになるんですね!!もっと復習の時間短縮を心がけたいと思います。最近、替え歌を作るのにハマッてて、どんどん増やしていってます。

<石黒>
だから政党の系図は丸暗記しなくてよかったのです。
時間があればもっとおもしろい話がたくさんできるのですが、
非常に残念です。



メッセージが少ししかありませんので、
自宅の近くにある庚申塔の写真をお見せします。

庚申塔の外

庚申講という組織があったのは知ってますよね?
その庚申信仰に基づいて造られた石塔を庚申塔と言うのですが、
ここの庚申塔は、背後にあるマンション建設にあたって、
えらい立派な堂が作られたようです。
中には「庚申様」がまつってあるとの説明書きがありました。

庚申塔の中

今現在、信仰している人がいるんでしょうか……。

2009年11月05日

赤本はいつからやればいいですか? @11月

過去問に関するやりとりを紹介します。
ずいぶん長文のメールをいただいたので、所々省略して掲載します。

<Tさん>
(前略)実は先生の授業を受けていながら、ほとんど復習ができてません。(なるべく追いつきたかったのですが、もう第一次世界大戦に入ってしまったのであきらめました・・・。)ただ、そんななか授業を最大限に生かすために、メモはしっかり取っています。レコーダーを買うお金もそれを聞いてる時間もないので、その代りに授業への集中は人一倍しています。ただ、先生の授業は早いのでなかなか大変なのですが、そんな中例のノートが助かってるのです。先生が口頭でチョロっということが結構書いてあるので、そんなとこにプラスαの内容や大学データを書き込んだりして、よりよいノートを作っています。(中略)そして、本題というか今日メールをさせていただいた最大の理由は、過去問を解くタイミングなのですが、先生のブログを読んでも僕のような極端な例がないので、不安になってメールさせていただきました。日本史の全範囲が英語のペースを落とさず、さらに究極にネックな古文をやりつつと考えると、どうしても11月末ごろまでかかってしまうのです・・・。かなりヤバいのつくづく痛感しますが、相当なハイペースでこれが限界かと思っています。しかし、日本史をむしろ武器にする気でいます!最後は漠然とした数字ではありますが、偏差値65くらいは欲しいです。前述しましたが、今日は先生に自分の目標を告げてプレッシャー与えて、さらなる飛躍を決意することにしました。偉そうに言って結果が出せなきゃ顔合わせできないので(笑)僕は立教大学現代心理学科映像身体学科にどうしても行きたい理由があって目指しているのです。偏差値39からの奇跡のサクセスストーリーを実現させたい理由があるのです。が、不安でいっぱいです。過去問はどの程度、そしてホントのホントのホントのギリギリの赤本を解き始めるタイミングはいつごろなのでしょうか?
追伸.長いメールとなって本当に申し訳ありません。最後まで目を通していただけたら幸いです。

<石黒>
基本的に予備校の使い方を間違っていると思います。
せっかく予備校に来ているんだから、独学はしなくていいのですよ。
なので日本史は予習を軽くやって授業を受け、
そこで理解したものを復習して完成させる形でいくべきです。
1940年のできごとを質問しにきていたにもかかわらず、
授業の復習が追いついていなかったとは相当驚きました。
しかも「あきらめました」というのには呆然としたほどです。
そしてブログに何度も書いていますが、
赤本を解き始める時期は6月です。
「履修範囲まで解いて、後は放っておき、次の年のものを解く」を
どんどんくり返すわけです。(中略)
当然志望学部以外の問題も解いてくださいね。
古本屋で古い赤本をあさるのも良いかと思います。

<Tさん>
お返事ありがとうございます。確かに効率の悪いやり方ですよね…前回の授業からは自分の履修範囲だったの復習をしっかりやるようにしています。ただそれ以前についてはもう過ぎてしまったのですが、ちょうど自分でやっていたところとかぶるので、復習としてやっていきたいと思います。自分のヤバさを改めて痛感しました…赤本の解き方はとても参考になったのでさっそく始めたいと思います!あと気になったんですが、立教はテーマ史というか大問1つに対していろんな問題があると思うんですが、それでも履修範囲だけやっていく形で大丈夫なのでしょうか?

<石黒>
できるところから解かなければ、到底終わりません。
過去問を解くのにかかる時間を計算してみてください。
そもそも受験勉強というのは、過去問を解いて、
どういう問題が出題されているのかを確かめながら進めるものです。
そうしなければ学習の水準がつかめないのです。

もうすぐ11月だというのに、
赤本の使い方が今ごろわかったというのは、またもや唖然です。
こちらに初学者向けの読み物ページを設けていますので、
一刻も早く情報をつかんでください。

テーマ史の対策については、数日前にブログで書きました
初心者云々の話も、このあいだブログで紹介したばかりですよ。

<Tさん>
お返事ありがとうございます。ブログ拝見しました。ホントに自分の水準の低さに焦る気持ちでいっぱいです…さっそく、赤本はじめていきます。テーマ史については、鷲掴みとそこからいかに整理できるかが重要なのですね。自分が今できること精一杯がんばります。来週は授業がないようなので次回の授業までに今のところまで追いつけるようノート覚え頑張ります!長々とありがとうございました!またメールさせていただくときはよろしくお願いします。

derutoko at 00:00|Permalinkclip!過去問・赤本 

2009年11月04日

近現代の問題集、入荷しました。

『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』が、
書店から消えていることに気づかされたのは、
夏にいただいたこのメールのおかげでした。
出版社からは聞かされていなかったのです。
言いにくかったのでしょうか。

<Hさん>
早稲田予備校でお世話になってるHです。といっても先生は僕の顔と名前が一致していないと思いますが(笑)早速質問ですが、夏期講習の近現代日本史をとりませんでした。でも近現代は苦手なほうです。それで、石黒先生の「受験生が本当に欲しかった近現代日本史」をなんとか手に入れることが出来るみたいです。(今は印刷してないみたいので在庫限りだそうです(汗))しかし近現代は苦手なのでもう一冊問題集買うつもりなのですがオススメはあるでしょうか?話が変わりますが、今回のアチーブは自己採点で××点でした。これではまたTOP10には入っていないだろうと思うと悔しい限りです。それでも勘違いしていたところが見つかったことはよかったと思います。

<石黒>
H君のことは、もちろんわかりますよ。
アチーブの成績が上がっているようで、何よりです。
この調子で夏休みもがんばってください。
近現代の問題集については、
残念ながらお勧めできるものはありません。
他の問題集をやるのはいいと思いますが、
その際は解説を鵜呑みにするのは避けてください。



現在は書店やアマゾンでも入手するのが困難な状況ですが、
さすがに著者本人が直接出版社にお願いすると届くようです。
昨日もまた追加で注文しておいたのが入荷しました。
ご希望の方は、 宛に
以下の項目を入力の上、メールをお送りください。

 お名前:
ふりがな:
郵便番号:
 ご住所:
お支払方法:銀行振込か代金引換のどちらかをお選びください。

定価1,050円+送料200円=合計1,250円 となります。
(代金引換の場合は、送料とは別に
 代金引換手数料500円をご負担願います。)
derutoko.com 教材と同時にお申し込みくだされば、
送料はかかりません。
近現代の学習には、内閣別の整理が欠かせないので、
『聴くだけ日本史−内閣編−』をあわせて使うことをお勧めします。


●管理人より●
『でる日講義−経済・外交史(近現代)−』のPCサイトにて、
サンプルムービーを更新しました。
松方財政に関する講義の一部を公開しています。
よろしければ、ご覧ください

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2009年11月03日

問題を解くカギは授業で聴こう(4)

今日は『でる日講義−とことん文化史−』
映像の一部をごらんください。
















再生ボタンをクリックしてご覧ください


この映像ではしゃべってませんが、予備校の授業だと、
よく早稲田や学習院大の名前を挙げながら説明するのです。
そうしたら、今年、こんな問題が出題されました。

2009年学習院大学(経済学部) 大問2

 次の文章を読み,〔   〕内で適当と判断する語句を選び,その符号を解答欄にマークしなさい。
 (前略)仏教の伝来以後も、古墳は造られていたが、7世紀後半になると一部に火葬の風習が始まった。7世紀末から8世紀末の時期を扱った史書(9)〔(イ) 『古事記』 (ロ) 『続日本紀』 (ハ) 『日本後紀』 (ニ) 『続日本後紀』 (ホ) 『延喜式』〕に、七世紀末の僧侶の火葬が、日本での火葬の初例と記されているが、その真偽のほどは別にしても、火葬の普及には仏教の考え方が広まったことの影響が大きい。歴代天皇の中でも、この時期になって火葬された事例が出るようになる。初例は最初の太上天皇となった(10)〔(イ) 天智 (ロ) 天武 (ハ) 持統 (ニ) 文武 (ホ) 元明〕太上天皇である。

「最初の太上天皇」で特定できる人には関係ありませんが、
そうでない人はやはり「火葬」から導き出す必要があります。
ちょっと笑えると思いませんか?
当然、出題データがあるので
「持統天皇」の名前を出しているのですが、
大学名を言うときも、無意味にあげつらうことはありません。
できれば意識してもらいたいと思っています。

ところで、先日発売開始したばかりの、
『でる日講義−経済・外交史(近現代)−』ですが、
模試で全国1位を目指しているYさんから、
早くも感想をいただきました。

・日露戦争以降の米英露との関係と条約の流れ(特に日露協約)がわかりやすく、理解を深めることが出来ました。
・○○事件、ロシアの△△号、××条約、□□協定、◇◇は資料文中で▽▽と記載等の情報は初耳で、出題データに基づく高度な講義に感動しました。(編注:機密情報のため伏せ字にさせていただきました)
・目にしたことはあったが内容を正確に理解できていなかった細かい用語が多数紹介されており、こういった情報を得ることができるのは、テーマ史ならではだと感じました。
・これまでの映像教材と比べ、講義のスピードがかなり早くなっていると感じました。(思わず再生モードが「速い」になっているのかと確認しました)一時停止や戻して再生を繰り返す回数が多かったです。
かなり手強い内容だったので、明日受講する経済史も多くの知識を習得できると楽しみにしています。



近現代の外交分野には、
通年授業で扱うには細かすぎる内容がいくつもあります。
しかし、それなりに近現代をやり通した後でなら、
「あー、そういう国家関係ってありうるよなあ」
と納得しやすいことも多いのです。
ただし、頭の回転をフルスピードにしなければ、
これまた理解ができなさそうですね。

というわけで、550分の映像といっても、
かなり濃密な講義に仕上がっています。
近現代のパワーアップに、ぜひ、どうぞ。
(携帯でご覧の方はこちらからどうぞ。)

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2009年11月02日

問題を解くカギは授業で聴こう(3)

昨日の、兵庫北関入船納帳の話、
もしかしてこんなこと思った人がいるでしょうか?
「おいおい、その説明じゃ今年の早稲田法学部は解けないぞ!」と。
そうなんです。
さすが早稲田、もう一つ上のレベルで出題してきました。
問題をごらんください。

問 大輪田泊について述べた次の文章のうち,誤っているものを1つ選び該当記号をマークしなさい。
あ 奈良時代に行基が開設したといわれる五泊の1つである。
い 平清盛は,石に一切経を書いて沈め,経ヶ島という防波堤を完成させた。
う 後世,兵庫津とよばれた。
え 平家滅亡後,興福寺の支配するところとなり,入港税を徴収する権限を得た。これが兵庫北関である。
お 応仁・文明の乱で荒廃し,日明貿易の中心港は堺に奪われることになった。

正直、この問題は難問と切り捨ててもいい気がしますが、
一応、『難関大用語集解』ではこう説明しています。

 大輪田泊は鎌倉時代には兵庫津と呼ばれるようになり、東大寺の支配下に置かれるようになった。東大寺はここに兵庫北関を設け、船から関銭を徴収する権限も得た。「兵庫北関入船納帳」には、1445年の1年間に2,700艘もの船の出入りがあったことが記録されている。

これで正解がわかりましたね。
「え」の「興福寺の支配」が誤りなわけです。

この説明は、初版本には入れていなかったのですが、
2009年4月の改訂の際に挿入しました。
そして、初版本を購入してくださった方には、
改定部分をメールでお知らせしたのです。
こんなふうに機動的に対応できるのも、
超零細企業ならではの長所だと自負しています。

derutoko at 00:00|Permalinkclip!derutoko.com 教材 
石黒拡親
石黒拡親



愛知県出身。1990年、東京学芸大学教育学部卒業。
いくつもの予備校を渡り歩きながら修行を重ね、現在、早稲田予備校・河合塾講師。
「ウソはったりのない、入試に直結する講義」を強くこころざし、受験生には「考える力をもってもらいたい」と強く願う。
Official Site
  
 http://www.derutoko.com


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