2005年06月29日

日本史なんてどうせ忘れるから、夏からやればイイって?

昨日、こんな話を聞きました。
学校の先生が次のようなことを言っていたというのです。
「日本史はどうせ今からやっても忘れちゃうから、
 夏休みからやればいい」と。
この先生は、次のどちらかだと思います。

 1 受験日本史で出題される情報量を甘く見ているか
 2 生徒の記憶能力に過剰な信頼をおいているか

たぶん、暗記教科だから後でまとめてやればいいと言いたいのでしょう。
しかし、大きな誤解です。
難関大入試で安全合格圏内の点数を取るためには、
相当な情報量を頭に入れなければならないのです。
その量は、常人では、一夜漬けはもちろん、2週間漬けでも無理でしょう。
1ヶ月間ただひたすら日本史だけを勉強してかまわないと言うなら、
もしかしたら覚えられるかもしれません。
入試直前に、他教科を何も復習しなくていい人なんていないと思います。
そうすると、2カ月、3カ月はゆうにかかってしまいますよね?

2カ月、3カ月かけた勉強って、
一度の暗記だけで忘れずにいられると思いますか?

もうわかったと思います。
日本史は、何度も覚え、何度も忘れながら、
それでもくじけず、何度もくり返し覚え直す教科なんです。
一度の暗記で、
それを忘れないまま入試本番を迎えられると思っている人は、

 1 受験日本史で出題される情報量を甘く見ているか
 2 生徒の記憶能力に過剰な信頼をおいているか

のどちらかとしか思えません。
受験日本史の全体像をつかめていないから、
そういう発言となるのでしょう。
そんなことを言っているアマちゃんは、受験の終わった3月頃に
「近現代まで手が回りませんでした」とか、
「文化史まで手が回りませんでした」とか、もしくは、
「史料問題まで手が回りませんでした」という、
後悔のセリフを吐いているだろうことが、容易に想像できます。

というわけで、授業ではいつも、
受験日本史の全体像をつかめるように心がけています。
40面ノートというネーミングも、まさにそれが目的です。
今現在、何番目のページをやっているかを見れば、
学習進度が一目瞭然でわかります。
時々、ノート番号を書いていない人がいますが、論外です。

ノート一面を覚える時も、まずは見出しから入って、
全体像をつかんでしまってください。
そこから細かい部分の肉付けが始まります。

ふと思ったのですが、全体像をつかむことの重要さは、
最近の人たちなら、ゲームで実感しているかもしれませんね。
ほら、ゲーム機の画面は小さくて、
RPGとかだと、全体を示すマップと、
その一部分だけを示した拡大画面がありますよね?
シューティングゲームでも、似たようなことないですか?
すいません、その辺自信ないです。
あー、カーナビだったら確実にそういうの、ありますね。
って、受験生はクルマ運転しないっつーの。
ごめんなさい。

全体像をつかまなければ本当の目標にまで到達しませんよ。

derutoko at 16:50 │clip!受験日本史の全体を知る 
石黒拡親
石黒拡親



愛知県出身。1990年、東京学芸大学教育学部卒業。
いくつもの予備校を渡り歩きながら修行を重ね、現在、早稲田予備校・河合塾講師。
「ウソはったりのない、入試に直結する講義」を強くこころざし、受験生には「考える力をもってもらいたい」と強く願う。
Official Site
  
 http://www.derutoko.com


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