2008年02月18日

高校2年生の不安

先日、河塾藤沢現役館の高校2年生が、
「やっぱり授業時間数って少ないんですか?」
と聞いてきました。

 大雑把に紹介してみましょう。
 河合の通年授業の総時間数はワセヨビの4分の3くらいです。
 その時間差は僕の早口でカバーします。
 ただ、ワセヨビだけに存在する、
 史料や文化史などを説明する単科講座を含めて比較すると、
 河合の時間数は2分の1くらいになってしまいます。
 さらにもう一つ言うと、
 ワセヨビには夏冬の講習でも文化史の授業が900分間あります。

前述の質問に対して、ここまではっきりと数字を言いませんでしたが、
ある程度実情を伝えたら、えらく不安になってしまったようで、
さらに聞かれました。
「先生の教材で補えるんですか? どれがオススメなんですか?」と。

作った側の僕からすれば当然どれもオススメなんですが、
河合塾生の場合は、やはり圧倒的に、
文化史で差が付けられてしまうことが多いようです。
校舎の職員の方の話によれば、
「文化史が出ちゃってダメでした」って生徒が結構いるとのことです。
「過去問に文化史が出てなかったから、やってなかった」
なんて言ってる生徒もいたんだそうです。
をいをい、ですよ。
過去問って、もしかして自分が受験する一学部だけを、
たった3年分見たって話じゃないですか?
そんな程度じゃ参考にならないんですよ。
どこの大学なのか聞きませんでしたが、
他学部の問題や古い問題を見たら文化史も出てると思います。
たぶん自分がラクをしたくて、見ないようにしてたんでしょうね。
冷たいようですが、そんな人にかける言葉はありません。

ここで一つ、出題データ分析でわかった情報をお伝えしましょう。
ある大学では学部が違っても作問者が完全に同じ人です。
しかも「2年続けて同じ内容は出題しない」というルールもあります。
2年前の問題も重複しないようにしているところもあります。
それを知ったみなさんは、赤本に何を期待しますか?
昔は赤本には4年分くらいの問題が掲載されていましたが、
今はそれでは値段が高くなりすぎてしまうということで、
掲載年数をぐっと減らしてるんです。
ひどい場合は過去1年分の問題しか載ってません。
ってことは、もう、1冊の赤本からでは何の傾向もわからないんです。
なのに「赤本を解きましょう」なんて言うのは、
赤本の出版社の営業トークとしか思えません。
だから本気で傾向を知りたい人は、古本屋に走るわけです。
ネットで古い赤本を探す人もいますね。
まあ、それだと赤本の会社は潤わないわけですが……。
入試問題の傾向を知らせるための赤本が、
実際には、それを知らせていないという矛盾に陥ってるわけです。
そのことに気づかずに、いや、気づこうとせずに、
1冊だけ赤本を解くというのは、
僕から見ればもうただの‘儀式’にしか見えません。
メルヘンはネズミ王国だけで十分なんですが……。



文化史をおろそかにしないようにって書こうとしていたんですが、
なんだか話がそれていってしまいました。
でも受験日本史ってものが見えていない人がいると、
どうしてもつっこみたくなってしまうんです。
先日は、こんなメールをいたいだいて、ぶっ飛びました。
「今年の明治商学部は難しくなってました!」
大変なトンチンカンさんです。
全40問中難問は3つしかなかったんです……。
とても早稲田を目指している人の発言ではありません。
正直、うなだれました。
これから受験する人は、まずは受験日本史が何かを知ってください。
敵を知らなかったら、何回やっても負けますから。

さて、その文化史ですが、もちろん映像教材がベストです。
『でる日講義−とことん文化史−』です。
もっとも生徒を前にしては、あまり強く言えないんですけどね。
冒頭の彼は、
「いや、遠慮なくズバッと言ってください。
 その方が買う気になりますから。」
なんてことを言ってくれたんですが、
どうも面と向かって「これがイイよ」って言うのはニガテです。
押し売りみたいに思われちゃいそうで。

そういえば、一つ前のエントリーの「大義名分論」も、
『でる日講義−とことん文化史−』の中ではしっかり説明しています。

石黒拡親
石黒拡親



愛知県出身。1990年、東京学芸大学教育学部卒業。
いくつもの予備校を渡り歩きながら修行を重ね、現在、早稲田予備校・河合塾講師。
「ウソはったりのない、入試に直結する講義」を強くこころざし、受験生には「考える力をもってもらいたい」と強く願う。
Official Site
  
 http://www.derutoko.com


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