2008年09月08日

宮崎駿の新作アニメ(2)

さて、なんでこんな恥ずかしい話をしたのかというと、
新しい言葉を覚える時には、
音から入った方がいいことがよくわかる例だからです。
とかく受験生は「文字を見て」言葉を覚えますが、
見るだけだと勘違いして覚えてしまうことがしばしばおこります。
漢字の読み方が自己流になっている人はすごく多いです。
先日は「足高の制」を「あしだかのせい」と言っている人がいました。
もちろん「たしだかのせい」です。
授業ではそこを覚えてもらうためにも、
「石高を足すんだよ!」って力むのですが……。
なかなか意図が伝わらないものですね。
ほかにも文字数の多い用語だと、
文字の一部を前後ひっくり返したり、
削ったりして覚え込んでしまう人もよくいます。
「輸出入品等臨時措置法」を「輸出入品臨時措置法」としちゃうとか。

近現代に入ると難しい漢字はぐっと減りますから、
暗記の際に書く必要のない用語がたくさんあります。
だから時間短縮のためにも、書くのではなく発声して暗記すべきです。
もっと言えば、しゃべったことがない用語なんて、
習得したことになっていないんじゃないでしょうか?
声に出したことのない用語は、なかなか使いこなせないものです。
敬語がうまく使えないのはそのせいでしょう。

今回は、はからずも僕自身が、
「声に出すことの大切さ」を証明してしまいました。
derutoko.com が音声教材にチカラを入れているのは、
こうした理由からなんです。
『聴くだけ日本史』『どこでも史料問題』は、
音声による記憶定着効果を狙っている教材です。
すでにお持ちの方は、ただ聴くだけじゃなく、
ぜひ一緒に発声してみてほしいと思います。

ところで、後日談があります。
この話をスタッフにしたところ、
「ボーニョくらいなら全然いいですよ」と言われました。
なんでも彼女のお母さんは、
「ポニョ」のことを「ポヨヨン」と言うんだそうです。
おいおい、テレビで音声聞いてるだろ! ……ですよ。

念のため言っておくと、うちにはテレビはありません。

石黒拡親
石黒拡親

愛知県出身。1990年、東京学芸大学教育学部卒業。早稲田予備校・河合塾講師。
入試問題分析を20年続けてデータ化し、2万の用語の出題率を取っている。
「ウソはったりのない、入試に直結する講義」を強くこころざし、受験生には「考える力をもってもらいたい」と強く願う。

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